This is an archive of past FreeBSD releases; it's part of the FreeBSD Documentation Archive.

ソース管理上注意が必要なファイル (Encumbered files)

19.3. ソース管理上注意が必要なファイル (Encumbered files)

場合によっては FreeBSD のソースツリーの中にソース管理上 注意が必要なファイルを含む必要があるかも知れません. 例えば, デバイス を操作する前に, そのデバイスに小さなバイナリコードをダウンロード する必要があり, しかも我々が そのソースコードを持っていない場合, そのバイナリファイルのことをソース管理上注意が必要である(encumbered) と言います. 以下に挙げるガイドラインでは, ソース管理上注意が必要なファイルを FreeBSD ソースツリーにいれる方法を示します.

  1. システムのCPU(s)によってインタプリタされたり 実行されたりするファイルで, しかもソース形式でないファイルは すべて, ソース管理上注意が必要なファイルです.

  2. BSD または GNU よりも制限されたライセンスを持つファイルは すべて ソース管理上注意が必要なファイルです.

  3. ハードウェアによって使用されるダウンロード可能な バイナリコードを含むファイルは, (1) または (2) の条件が 当てはまらなければ, ソース管理上注意が必要なファイル ではありません. そのようなファイルはアーキテクチュアに依存しない ASCII 形式(file2c または uuencode が推奨されます)で保存 します.

  4. ソース管理上注意が必要なファイルはすべて, CVS リポジトリ に加える前に, Core team からの特別な承認 が必要です.

  5. ソース管理上注意が必要なファイルは src/contrib または src/sys/contrib に入ります.

  6. すべてのモジュールは一緒に置きます. ソース管理上とくに注意 を必要としないコードとコードを共有していない限りは, モジュールの置場を分ける必要はありません.

  7. オブジェクトファイルは arch/filename.o.uu> と命名されます.

  8. カーネルファイル;

    1. 必ず conf/files.* (構築を簡単にするため ) に記述するようにして下さい.

    2. 必ず LINT に記述して下さい, ただし, それをコメントアウトすべきかどうかは Core team がその都度 判断します. もちろん Core team は あとでそれを変更することもできます.

    3. リリースエンジニア は, それをそのリリースにいれるかどうかを決定します.

  9. ユーザ領域のファイル;

    1. Core team は, そ のコードが make world の中で構築される べきかどうかを決定します.

    2. リリースエンジニア は, それをそのリリースにいれるかどうかを決定します.