This is an archive of past FreeBSD releases; it's part of the FreeBSD Documentation Archive.
国際化に対応したアプリケーションをコンパイルしたり, 作成することを考えているなら, このセクションを読んでみてください.
多くの FreeBSD ports はすでに国際化されています. いくつかには port の名前に -I18N と付いています. これらはもちろん, 他のプログラムも国際化への対応を組み込んだものがあり, それらはコンパイルに際して特に考慮するようなことはありません.
しかし, MySQL のようなアプリケーションでは, 特定の文字セットを使うように Makefile に指示する必要があります. これは大抵 Makefile の中で 対処されているか, ソース中の configure に値を渡すことで対応しています.
あなたのアプリケーションを, 他の言語を話す人たちにとっても有用なものにするには, 国際化に対応したものにするといいでしょう. GNU の gcc コンパイラ, QT や GTK などの GUI ライブラリは文字列を特別に扱うことで国際化をサポートしています. 国際化に対応したプログラムは簡単に作成できます. それにより, あなたのアプリケーションを提供者が素早く他の言語に対応することが可能になります. 詳細に関してはライブラリ固有の国際化文書を参照してください.
一般的な予想に反して, 国際化に対応したコードは簡単に書くことができます. 通常は文字列をライブラリ特有の関数でくくるだけです. また, ワイド/マルチバイト文字をサポートするようにしてください.
それぞれの国で個別の国際化/地域化への努力が独立して行われているということを, これ以上無視するわけにはいきません. わたしたちは, 何度も性懲りもなく車輪を再発明してきました. 国際化の舞台における主要なグループが集まって, コアチームのように一つのグループとして活動できることを望んでいます.
現状では, あなたが国際化に対応したプログラムを書くか移植した場合, テストのために各国の FreeBSD メーリングリストに送ってくれることを望んでいます. 将来的には, 美しくないハックを加えることなしにすべての言語で動作するような, すばらしいアプリケーションを作ることを目指しています.
<FreeBSD-I18N@FreeBSD.org> というメーリングリストがあります. もしあなたが国際化/地域化の開発に携わっているなら, あなたの意見や考え, 質問等をお寄せください.
Michael C. Wu 氏は, 国際化の成果を http://www.FreeBSD.org/~keichii/i18n/index.html で保守管理しています. また, BSDCon2000 で Clive Lin 氏, Chia-Liang Kao 氏, Michael C. Wu 氏らによって発表された国際化に関する論文や発表資料 http://www.FreeBSD.org/~keichii/papers/ もご覧ください.
Perl と Python には国際化とワイド文字を扱うためのライブラリが備わっています. 国際化に対応するためにそれらを使うようにしてください.
古いバージョンの FreeBSD では, ワイド文字ロケールがシステムにインストールされているのに Perl がインストールされていないと警告するかも知れません. この場合, シェルの環境変数 LD_PRELOAD に /usr/lib/libxpg4.so と設定することで対処できます.
sh 系のシェルでは:
LD_PRELOAD=/usr/lib/libxpg4.so
C 系のシェルでは:
setenv LD_PRELOAD /usr/lib/libxpg4.so